今回からは、少し肌についてお話ししましょう。
私たちから見て、美しい肌とはどういうものでしょうか?
みずみずしく艶があり、きめ細かくて弾力があり、やはり
赤ちゃんのような肌に憧れますネ。
では、まず皮膚の構造からお話を・・・
皮膚は、大きく分けて【皮下組織】、【真皮】、【表皮】と
3つに区分されます。
皮下組織・真皮には血管や末梢神経がきていますが、
表皮にはきていません。
表皮はこの先、アカとなって剥離していくもので、自然死
させて身体を守る壁となるものです。
ですから、基底層以外には栄養も神経も不要なのです。
この基底細胞には、私たちの身体を守る壁をたくさん造る
為に、栄養を集中的に与えています。
皮下組織・真皮については、美容の分野からは関係あり
ませんので、特に表皮の構造についてお話しましょう。
表皮には一番下(内側)にある基底層、その上に有棘層、
顆粒層、1番上(外側)にある角質層の、大体4つに分けら
れます。そして、その角質層の表面を覆っている皮脂膜が
あるのです。
この表皮の一番下にある基底層で、細胞が分裂・増殖して
徐々に上に押し上げられ、角質層となってやがてアカとなり、
剥がれ落ちていくのです。
基底層の細胞は生きていますが、死に向かっている有棘層、
死んでいる顆粒層・角質層の細胞、これが表皮の新陳代謝で
一般的に27~28日で入れ替わります。
人間の表皮は、異物が入らないようにできています。
皮脂膜・角質層・顆粒層の3つのゾーンが、幾重にも重なる
水と油の層でできており、そこから体内に異物が入らないよう
身体を守っています。
このバリアゾーンを壊すことは非常に危険ですが、一部の薬品・
医薬品・医薬部外品・化粧品などには、これを一時的に壊して
内部に浸透させる場合もあります。
これらの取り扱いには十分注意しましょう。
もう一つ、表皮の働きとして重要な事があります。
それは、メラニンの働きです。
肌の色・髪の色は、このメラニンの量で決まります。メラニンの
生成は、基底細胞層の中にあるメラノサイト(色素形成細胞)で
行われます。
紫外線を浴びると、肌が黒くなりますネ。
紫外線とは科学線であり、細胞内で化学反応が起こります。
ひどい場合は皮膚ガンになることもあります。
この紫外線から身体を守る為に、表皮の中のメラノサイトが活発に
働くことで、メラニンをたくさん生成して、表皮より中に紫外線を入れ
ないようにしています。
もう一つ、内臓機能(特に肝臓機能)が低下すると、基底細胞が
弱くなり、その上部の表皮を補強する為にメラニンが多く生成され
ます。これが、いわゆる“シミ”と言われるものですネ。
まだまだ細かいことはありますが、今回はこれぐらいで。
詳しいことが知りたい人は、ご連絡ください。お待ちしております。
次回も引き続き、皮膚のことについてお話ししていきたいと思います。
どうぞお楽しみに!
<スタイリスト 濱島 一二>
美容師歴35年。日本で講師として25年間活躍し、
ここ広州でも日本人に最適な美容技術を指導している。
美容室【CYNERGI】にて髪に関する総合的なスタイルを提案し、
各個人に合わせたきめ細かなサービスが人気。
毎週月・火曜日は、姉妹店の「Toni&Guy」中石化大厦店に出勤中。
【CYNERGI】
広州市天河区天河南一路六運一街7号101舗(×体育西横街)
電話:134-5042-2334(濱島一二)
営業時間: 11時~21時
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