今回は、シャンプー剤・トリートメント剤の選び方についてです。
さて皆さん、世の中には何百種類というシャンプー剤、トリートメント剤があります。
どれを選んで良いか迷うし、難しいですネ。
ここ中国広州に於いては、水の質が違います。 よく言われるように、硬水です。
日本の軟水とは違い、金属イオン分子を多く含んでいます。
金属イオン分子は+に帯電しており、毛髪が濡れている状態は-に帯電していると
言われ、この金属イオン分子が毛髪に付着しています。流しても流しても同じことです。
解決する方法は後で話しますが、まずシャンプー剤の選び方です。
基本的には、シャンプー剤は汚れを落とすもの。
しっかりと洗浄力のあるものが良いと思われます。
汚れが落ちていないと、頭皮の健康を損ないます。
ただ、髪の状態、頭皮の状態という事も大事ですので、
その時々でシャンプーを変えても良いでしょう。
一時期、世の中に硬い髪用、軟らかい髪用と言われるものがありましたが、
洗浄を目的とするものに、硬いも柔らかいも無いと思います。
ただ、髪の状態、たとえば、カラーリング毛、パーマネントウェーブ毛のように
髪の状態が変化しているものには、それに適したシャンプーがあるのも理解できます。
髪にハリとかコシを出すもの、反対に柔らかくしたいものには、リンス・
コンディショナー・トリートメント・スタイリング剤で出してあげれば良いと思います。
シャンプー剤の種類にはどんなものがあるのでしょうか?
原料から言えば、石鹸系、石油系、高級アルコール系、と大雑把に3種類に
分けられます。 良否の区別はできません。
ただ一般に石油系は、脱脂力、洗浄力が強すぎて、
毛髪や皮膚を荒らすことが多いようです。
原料が安いため、安いシャンプー剤には適宜配合されているようです。
実際シャンプー剤を選ぶには、使用してみないと分らない事が多く、
なかなかむつかしい問題です。
でも、選ぶ基準としては、
①あまりアルカリ性が強くない事
②泡立ちが良い事
③あまり頭皮に刺激を与えない事
④適度な洗浄力を持ちながら、脱脂力の強くないもの
⑤洗い上がりの毛髪の感触が良い事
また、石鹸はアルカリ性だから良くない、と思われがちですが、
洗浄力があるのに脱脂力は弱く、温和なシャンプーとして環境にも良い事から、
近年日本では、この石鹸系シャンプーが人気になって来ています。
ただ、軟水の日本では良いのですが、硬水の中国ではあまり適さない場合があります。
硬水の場合、石鹸が分解してできる脂肪酸が水中のカルシウム・マグネシウムなどと
結合して、水に溶けない皮膜を作り、毛髪の艶・感触を悪くします。
ただ、シャンプー剤もどんどん改良され、今はほとんど問題は解消されているようです。
よく酸性シャンプーが良いと言われていますが?
毛髪はPH4~PH6で安定しています。
その為に酸性シャンプーが良いと言われていますが、本来シャンプー剤は
アニオン系(-イオン)であり、中性、もしくは微アルカリです。
この範囲であれば、髪に負担はありませんが、やはり弱酸性タイプのほうが
良いのではないかと言われています。
弱酸性タイプには2種類あり、酸性物質を入れているか、
またはカチオン系(+イオン)にしているかで少し違います。
このカチオン系は、そのものが弱酸性ですが、洗浄力が少し弱く、
健康毛には適していません。
特にカラーリング毛、パーマ毛で傷んでいる方には良いでしょう。
次に、リンス・コンディショナー・トリートメントですが、
これは殆どがカチオン系であり、成分が毛髪の-イオンと結合して、
なめらかな感触を与えてくれます。
体を洗って上から衣服を着るようなもので、髪を保護してくれますので、
必ず使用したほうが良いでしょう。
前述の中国の水の対処方法として、かなりしっかりと、
少し時間をかけてすると良いでしょう。
<スタイリスト 濱島 一二>
美容師歴35年。日本で講師として25年間活躍し、
ここ広州でも日本人に最適な美容技術を指導している。
美容室【CYNERGI】にて髪に関する総合的なスタイルを提案し、
各個人に合わせたきめ細かなサービスが人気。
毎週月・火曜日は、姉妹店の「Toni&Guy」中石化大厦店に出勤中。
【CYNERGI】
広州市天河区天河南一路六運一街7号101舗(×体育西横街)
電話:134-5042-2334(濱島一二)
営業時間: 11時~21時
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